超新星で探る宇宙膨張

138 億年前の誕生以来、宇宙は膨張しつづけていることが知られていますが、その膨張速度は宇宙に含まれる物質とエネルギーの量で決まります。遠方の天体までの距離と、それが私たちから遠ざかる速さを測定すると、宇宙の膨張速度を知ることができます。この研究には、最大光度を正確に推定することができる Ia 型超新星が用いられます。すばる望遠鏡は2003年に、当時ほとんど見つかっていなかった 70 億光年かなたの超新星を 40 個以上発見しました。この研究から、「宇宙膨張が加速しているらしい」という近年の驚くべき観測結果を高い精度で検証しています。