銀河に流れ込む「星の小川」

すばる望遠鏡は銀河に流れ込む「星の小川」の撮影に成功しています。この「星の小川」、実は NGC 4449 という矮小銀河がそばにある別の矮小銀河を飲み込んでいる様子で、まさに銀河同士が合体している現場です。広い視野と高い解像度を持つすばる望遠鏡は、飲み込まれている銀河の星の一つひとつをはっきりと分離して写し出しました。また、NGC 4449 は高い星生成率を示すことで有名な銀河で、NGC 4449 中心部の青い輝きが活発な星生成活動を示します。一方、外縁部や飲み込まれつつある銀河に見られる赤い光は年老いた赤色巨星の存在によるものです。NGC 4449 における銀河同士の合体は、矮小銀河の構造がどのように形成されたのかだけでなく、爆発的な星生成の起源についても手掛かりを与えてくれます。