観測成果

2003年 : 科学的成果報告 (英語)

鎖状 (チェーン) 銀河団:70 億年前の巨大銀河団形成の現場
鎖状(チェーン)銀河団:70 億年前の巨大銀河団形成の現場
2003年12月22日
すばる望遠鏡を用いて、銀河団の形成とその中での銀河の進化をパノラマ式に描き出そうという研究プロジェクト (PISCES計画、代表:児玉忠恭 (国立天文台) ) が進められています。その一環として撮られたこの画像は、宇宙年齢が現在の約半分であった、約 70 億年前の大型銀河団の中心部の姿です。
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最も像の広がったクエーサー重力レンズを発見
最も像の広がったクエーサー重力レンズを発見
2003年12月17日
日米独の国際共同観測プロジェクト SDSS (スローンデジタルスカイサーベイ) のグループは、これまでで最も像の広がったクエーサー重力レンズを発見しました。これらは、銀河団によって引き起こされるクエーサー重力レンズとして最初のものです。本研究には、すばる望遠鏡の観測データが大きな貢献をしています。

 

<画像>
低解像度 (72 dpi, 89 KB)
高解像度 (300 dpi, 649 KB)
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すばるが宇宙の果てにある銀河の種を発見
すばるが宇宙の果てにある銀河の種を発見
2003年11月25日
東北大学を中心とする共同研究チームは、すばる望遠鏡による観測から、現在の宇宙にある典型的な銀河の数百分の一の質量しかない、軽い銀河を発見しました。宇宙が生まれてわずか 10 億年しかたっていないころにある銀河であり、「銀河の種」といってもいいような銀河です。
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続・すばる、最も遠い銀河を発見!
続・すばる、最も遠い銀河を発見!
2003年11月5日
すばる望遠鏡は、およそ 128 億光年かなたにある、それまでに見つかった最も遠い銀河 2 個を発見したことを、以前に報告しました。その後の観測により、さらに 7 個の、同じくらい遠くにある銀河を見つけました。その内の 3 個は、前回見つかった最も遠い銀河よりも、さらに遠くにあることがわかりました。この成果について、国立天文台柏川伸成博士にお話を伺いました。
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惑星形成領域から結晶化ケイ酸塩鉱物を発見
惑星形成領域から結晶化ケイ酸塩鉱物を発見
2003年10月1日
すばる望遠鏡に取り付けた中間赤外線の観測装置 COMICS の観測により、約 160 光年の距離にある誕生して間もない若い星の周りから、結晶質のケイ酸塩鉱物の検出に成功しました。
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COMICS が切り開く中間赤外線天文学
COMICS が切り開く中間赤外線天文学
2003年10月1日
冷却中間赤外線観測装置 COMICS は、すばる望遠鏡の観測装置の中でも、最も波長の長い中間赤外線を観測する装置です。
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IRCS と超高感度ハイビジョンカメラによる火星
IRCS と超高感度ハイビジョンカメラによる火星
2003年9月16日
火星が地球に大接近した 2003 年 8 月 27 日、すばる望遠鏡に取りつけた IRCS と NHK 超高感度ハイビジョンカメラによって、火星をとらえることに成功しました。
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ガンマ線バーストは極超新星が起源?!
ガンマ線バーストは極超新星が起源?!
2003年6月13日
国立天文台、東京大学、テキサス大学 (米国) などからなる観測グループが、ガンマ線バースト GRB 030329 (超新星 SN 2003dh) の分光観測に成功し、この 天体が極超新星であることを明瞭に示しました。
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すばる望遠鏡、遠方の超新星を多数発見
すばる望遠鏡、遠方の超新星を多数発見
2003年5月29日
東京大学、国立天文台を中心とする研究グループは、すばる望遠鏡の主焦点カメラを使い、遠方銀河において 18 個の超新星を発見しました。カメラの 1 視野に 12 個もの超新星が写っており、これほど数多くの超新星を一度に発見したのは、世界で初めてのことです。今回発見された超新星は、宇宙が現在の半分の大きさだったころの宇宙膨張の様子を解明するのに適した距離にあり、今後の追跡観測によって、「現在の宇宙が加速膨張しているのか」という、宇宙の枠組にかかわる問題に明快な答えを出そうとしています。
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宇宙の初期における大規模構造を発見
宇宙の初期における大規模構造を発見
2003年4月8日
東京大学の岡村定矩教授、嶋作一大助手、大内正己大学院生を中心とする東大、東北大、国立天文台などの研究グループは、すばる望遠鏡の広視野カメラを用いた観測により、約137億年前に宇宙が誕生してからわずか 12 億年後には、銀河が幅 0.8 億光年、長さ 1.8 億光年に分布し、大規模な構造を形成していたことをはじめて明らかにしました。
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木星、土星に新衛星を発見
木星、土星に新衛星を発見
2003年4月8日
ハワイ大学天文学研究所のスコット・シェパードやデービッド・ジューイットらの研究チームは、マウナケア山頂にあるすばる望遠鏡やカナダ・フランス・ハワイ大学望遠鏡、ハワイ大学 2.2 メートル望遠鏡を用いて、2003 年初頭から新しい木星の衛星 18 個を発見しました。研究チームは 2000 年から 40 個の衛星を見つけており、今回の発見によって木星の衛星は合計で 58 個となりました。
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すばる、最も遠い銀河を発見
すばる、最も遠い銀河を発見
2003年3月19日
すばる望遠鏡は、およそ 128 億光年かなたにある最も遠い銀河を発見しました。 今回の観測は、望遠鏡を 運用するハワイ観測所のプロジェクト「すばる深宇宙探査計画」によるものです。プロジェクトチームは、特殊なフィルターを取り付けた広視野カメラで天体を検出、続く分光観測により地球から約 128 億光年離れていることを確認しました。宇宙が生まて間もないころの銀河の発見により、宇宙の誕生直後の様子についてさらに 理解が深まるものと期待されています。
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銀河間空間に孤立した星形成領域の発見
銀河間空間に孤立した星形成領域の発見
2003年1月16日
おとめ座の方向に地球から約 5000 万光年離れた 「おとめ座銀河団」 は、数百個もの銀河が密集する、私たちから最も近い銀河団です。銀河と銀河の間 (銀河間空間) は、X 線を発する高温のガスが満たしていることが知られています。今回のすばる望遠鏡とヨーロッパ南天文台 (ESO) の Very Large Telescope (VLT) による観測から、銀河間空間にも星の集団が存在していることが明らかになりました。
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