観測成果

2017年

衛星銀河の合体が超巨大ブラックホールに活を入れる
衛星銀河の合体が超巨大ブラックホールに活を入れる 2017年10月30日

国立天文台と放送大学の研究チームは、中心核からジェットや強烈な光を出している活動銀河であるメシエ 77 をすばる望遠鏡で撮影したところ、この銀河で遠い過去に起きた「事件」の存在が浮かび上がってきました。メシエ 77 は穏やかなうわべとは対照的に、実は数十億年前にそばにあった別の小さな銀河を飲み込んで、中心核にある超巨大ブラックホールに活を入れていたのです。

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重力波天体が放つ光を初観測 ―日本の望遠鏡群が捉えた重元素の誕生の現場―
重力波天体が放つ光を初観測 ―日本の望遠鏡群が捉えた重元素の誕生の現場― 2017年10月16日

日本の重力波追跡観測チーム J-GEM は、2017年8月17日にアメリカの重力波望遠鏡 Advanced LIGO とヨーロッパの重力波望遠鏡 Advanced Virgo によって観測された重力波源「GW170817」の光赤外線追跡観測を、すばる望遠鏡などで行いました。その結果、重力波源の光赤外線対応天体を捉え、その明るさの時間変化を追跡することに成功しました。これは重力波源が電磁波で観測された初めての例です。

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表面での爆発から星の死への旅立ち
表面での爆発から星の死への旅立ち 2017年10月4日

東京大学、京都大学、国立天文台などの研究グループは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ HSC で、爆発直後の Ia 型超新星を捉えることに成功しました。また、この超新星のふるまいは、白色矮星表層の薄いヘリウム層で生じた核融合反応がきっかけとなり星全体が爆発する、という機構で説明できることがわかりました。これは Ia 型超新星の爆発機構として提案されていた説の一つですが、それに対する最初の確たる観測的証拠であり、極めて重要な成果です。

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クジラ銀河には化石がいっぱい
クジラ銀河には化石がいっぱい 2017年8月2日

東北大学と国立天文台の研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ HSC を使い、地球から約 2300 万光年の距離にある渦巻銀河 NGC 4631 (通称、クジラ銀河) とその周辺を広域観測しました。その結果、銀河の歴史を解明する上で重要な情報源となる「銀河の化石」を 13 個 発見しました。これほど遠方にある銀河の化石をこれほどたくさん、一つ一つの恒星に分解して捉えた例としては世界で初めてです。

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"影絵"で見えた 115 億年前の宇宙の原始超銀河団ガス
2017年3月28日

大阪産業大学などの研究チームは、すばる望遠鏡の主焦点カメラによる観測から、115 億年前の宇宙における中性水素ガスの空間分布を、かつてない広さで描き出すことに成功しました。その結果、中性水素ガスが1億6千万光年以上のスケールにわたって原始超銀河団を覆い包むように広がっていることが明らかになりました。

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中間赤外線で見た土星リングの姿 〜明るく輝く「カッシーニのすき間」〜
中間赤外線で見た土星リングの姿 〜明るく輝く「カッシーニのすき間」〜 2017年2月23日

国立天文台とカリフォルニア大学の研究チームは、すばる望遠鏡が撮影した土星の赤外線画像を使って、リングの明るさや温度を細かく測定することに成功しました。その結果、可視光では常に暗い「カッシーニのすき間」や「C リング」が中間赤外線で明るく見えていたこと、そして見え方には季節変化があることがわかりました。土星リングの性質を知る上で重要な知見です。

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遠方の星形成銀河でさぐる宇宙の泡構造
遠方の星形成銀河でさぐる宇宙の泡構造 2017年1月30日

広島大学の研究者を中心とする研究チームは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ HSC を使った観測により、遠方宇宙で重い星形成銀河の割合が増加して行く姿を捉えました。星形成銀河が宇宙の物質分布をなぞる様子が変化したことを、宇宙の物質分布と銀河の分布を直接比べて明かした初めての例であり、他の独立な研究で明かされている銀河進化の様子ともよく一致しています。

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新星爆発は煤だらけ?
新星爆発は煤だらけ? 2017年1月15日

新星 (詳しくは「古典新星」) は、突如、星が輝きだすように見える現象ですが、その正体は「白色矮星と普通の恒星の連星系で起きる大爆発」です。今回、京都産業大学神山天文台などの研究チームは、2012年に「へびつかい座」に発見された V2676 Oph という新星において、爆発で飛び散ったガス中に大量の煤 (すす) が発生していたことを、すばる望遠鏡の観測から世界で初めて明らかにしました。

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