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「すばる望遠鏡 20 周年記念式典」を開催

2019年7月12日 (ハワイ現地時間)

  すばる望遠鏡は1999年に初観測「ファーストライト」を迎えて以降、観測天文学の最前線で活躍し、様々な成果を挙げてきました。すばる望遠鏡のデータに基づいて出版された査読論文の総数はおよそ 2000 編、博士論文数は 140 編にも達しています。2019年はすばる望遠鏡のファーストライトから 20 周年の節目にあたります。

  これを記念して、「すばる望遠鏡 20 周年記念式典」が、2019年6月12日 (水) に一橋講堂 (東京都千代田区) で開催されました。すばる望遠鏡をさまざまな形でご支援くださった関係者のみなさま、およそ 200 名の方々のご出席をいただきました。


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図1: 「すばる望遠鏡 20 周年記念式典」における記念講演の様子。(クレジット:国立天文台)



  式典では、冒頭で常田佐久 国立天文台長が式辞を、小森彰夫 自然科学研究機構長の挨拶を述べました。常田台長は、「すばる望遠鏡は、日本の技術と科学、そして何よりも国民の支援が一体となって達成した成果である」と述べ、多方面からの大きなご支援に感謝の意を表しました。

  また、すばる望遠鏡の建設に当たり、幾多の困難を乗り越えて世界に類を見ない極めて高い性能を実現させた三菱電機株式会社 (執行役社長 杉山武史 殿) と、すばる望遠鏡の設計に当たり、時代に先駆けて広視野観測の重要性を説きその実現に力を尽くされた岡村定矩 東京大学名誉教授に対して、常田台長から感謝状が贈呈されました。

  続いて、ご来賓の磯谷桂介 文部科学省研究振興局長、伊藤達也 衆議院議員、西銘恒三郎 衆議院議員の各氏にご祝辞を賜りました。さらに記念講演として、東京大学宇宙線研究所の大内正己准教授から「すばるの広域観測で迫る初期宇宙」という演題で、国立天文台アルマプロジェクトの深川美里教授から「『宇宙における生命』の理解へ向けて」という演題で、すばる望遠鏡による多彩な研究成果が紹介されました。すばる望遠鏡の観測に基づいて博士論文を執筆したという両氏は、すばる望遠鏡の教育的な役割の大きさも強調しつつ、アルマ望遠鏡や 30 メートル望遠鏡 TMT などとの協調研究により、今後さらなる発見がもたらされることに期待を寄せました。

  学士会館に会場を移して行われた記念祝賀会では、佐伯浩治 文部科学省研究開発局長、山本幸三 衆議院議員、古川元久 衆議院議員、大島敦 衆議院議員、古賀之士 参議院議員、山花郁夫 衆議院議員、塩谷立 衆議院議員の来賓挨拶があり、すばる望遠鏡計画の総括責任者としてプロジェクトを牽引された小平桂一 元国立天文台長の音頭で「乾杯」が行われ、歓談の輪が広がりました。また会の中盤では、すばる望遠鏡建設の様子を記録した動画が吉田道利 ハワイ観測所長の解説で上映され、多くの方が当時のことを懐かしんでいるようでした。

  「すばる」は「統 (す) ばる」あるいは「統 (す) まる」という和語で、「集める」「束ねる」という意味を持ちます。その名の通り多くの方々が記念式典・祝賀会に集い、すばる望遠鏡の「成人式」を祝いました。





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