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TAO 6.5 メートル望遠鏡第1期観測装置、すばる望遠鏡でファーストライト

2018年8月27日 (ハワイ現地時間)

  チリで建設中の東京大学アタカマ天文台 (TAO) に搭載するために開発された二つの赤外線観測装置が、2018年5月から7月にかけてすばる望遠鏡で試験観測を行い、ファーストライトを迎えました。TAO はチリ北部にある標高 5640 メートルのチャナントール山頂という、世界の天文台の中で最も標高の高い場所に建てられます。ここは非常に乾燥した気候で水蒸気が大気中に少なく、天体が放つ赤外線を観測するのに適している一方で、高地のために観測装置の詳細な調整・性能評価を現地で行うには様々な困難が伴います。


図1

図1: SWIMS が撮影した星生成領域 S106 の近赤外線画像。(クレジット:東京大学 TAO プロジェクト)



図2

図2: MIMIZUKU が撮影した火星の中間赤外線画像。オリンポス山やタルシス三山が確認できます。(クレジット:東京大学 TAO プロジェクト)



  そこで国立天文台ハワイ観測所は、東京大学からの要請に応じ、すばる望遠鏡を使った試験観測のための時間と技術を提供することで TAO プロジェクトに協力しています。様々な形で日本の観測天文学コミュニティの発展に資することも、すばる望遠鏡の重要な役割の一つです。今回の試験観測では、近赤外線2色同時多天体分光撮像装置 SWIMS と中間赤外線分光撮像装置 MIMIZUKU の二つの装置をすばる望遠鏡のカセグレン焦点に取り付け、装置の基本的な動作や性能を確認しました。

  すばる望遠鏡では2018年度内に引き続き SWIMS と MIMIZUKU の試験観測が重ねられ、動作確認や性能向上のための努力が続けられます。その後両装置はチリに輸送され、TAO 6.5 メートル望遠鏡に搭載されて赤外線天文学の新たな窓を開きます。


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図3: すばる望遠鏡に搭載された SWIMS (左) と MIMIZUKU (右)。(クレジット:東京大学 TAO プロジェクト)




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