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すばる望遠鏡を支えるスタッフ(8)

2004年8月23日

今回も引き続き、オペレーションセンターの皆さんを紹介します (情報は掲載当時のものです)。


オペレーションセンター
能丸淳一

― 自己紹介をお願いします

 オペレーションセンター勤務、能丸 淳一です。福岡県北九州市出身。趣味は庭仕事と、日曜大工です。

― すばるでの仕事内容を聞かせてください

 オペレーションセンターで、日々の望遠鏡のオペレーションを行っています。主な仕事内容は、夜間観測中に望遠鏡や観測装置等について問い合わせの電話連絡が入るので、その処理方法について指示を与えたり、専門家へ連絡をしたりすることです。また、その報告を他のオペレーターやデイクルーに伝達し、逆にデイクルーの作業報告をオペレーターに伝達したります。望遠鏡のオペレーションでは多様な種類の仕事をそれぞれ違うチームの人たちが行っているので、お互いに連携する必要があります。そこを円滑に回していくことが私の仕事ですね。

― 仕事で一番気をつけていることを教えてください

 それぞれの人が各々の違ったモチベーションで仕事をしているので、彼らが楽しく、それぞれの能力を十分発揮できるような環境作りに気を付けています。このことは、円滑に仕事をしていく上でとても大切ですね。

― 専門の研究分野は?

 大学院生のころは、前主系列星の比較的若い星の光学的観測をしていました。ハービックハロー天体や輝線星雲などの観測をし、運動状態や進化の過程(進化の状態)などを研究していました。京大にいた時から観測装置に非常に興味を持っていて、奈良県にある60センチの望遠鏡に寝泊りしながら多天体測光器などを作り変光星の観測をしましたね。すばる望遠鏡では、制御計算機システム(スカ計算機と呼ぶ)のある部分の設計に5年ほど関わっていました。この計算機は現在でも観測装置から送られてきたデータを貯めて整理した後、データをアーカイブ(保存)するシステムとして活躍しています。このように色々な経験が、現在のサイエンスオペレーション部門運用の仕事に活かされていると自分では思っています。

― 休日の過ごし方は?

 子供と遊んだり、庭仕事や日曜大工をして過ごすことが多いですね。




オペレーションセンター
トモコ・フューセレイ

― 簡単な自己紹介をお願いします

 トモコ・フューセレイです。出身地は東京、 テニスと茶道(裏千家流)が趣味です。

― 仕事のきっかけを教えてください

 主人が隣の観測所で働いているので同じ関係の所で仕事がしたいなというのと、日本でずっと秘書の仕事をしていたので、新聞に秘書募集の広告を見つけ、もう一度秘書の仕事がしたいと思い応募しました。

― 仕事の内容を教えてください

 オペレーションセンターの中で、主に共同利用の業務全般を担当しています。内容としては、来訪者のスケジュール管理ですね。例えば、来訪者のスケジュールを把握したり、共同利用観測者の宿泊先、レンタカー、ハレポハク中間宿泊施設の手配や予約などをしています。ですからEメールや電話などで観測者との綿密な連絡が重要になりますね。それから車両運用管理や観測所スタッフのスケジュールも管理しています。

― 秘書という仕事上大切にしていることはありますか?

 秘書というのは、頼まれた仕事以上のことをするという基本的な考え方があります。常にそういう心遣いを忘れずに、マニュアルなどはないので経験からものを判断して仕事をすることが必要だと思います。秘書という仕事上、最も大切なことは、すばるの為になんとか役立つことをしたい、頑張りたいといったサービス精神なんだと思いますね。

― すばるで働くことのよさは、どのようなことでしょうか?

 まず、楽しいですね。皆が常に自然と関わっているというのは、楽しくて素敵な仕事だと思っています。私にとって望遠鏡は、すばるという組織の子供のように思いながら見守っています。

― 休日の過ごし方は?

 庭仕事をしたり愛犬と遊んだりしています。彼女とは一日中遊んでいても飽きませんよ。




オペレーションセンター
ジェームス・ホプキンス

― 簡単な自己紹介をお願いします

 ジェームス・ホプキンスです。出身地はカリフォルニア、ハワイ。 趣味は、ギター、ソフトボール、ゴルフ、釣り、車の修理などです。

― すばるでの仕事について聞かせてください

 運転手と車両技術者として、ハワイ観測所が所有している車の修理と点検などしています。ここの車輌は標高4200mの山を登り下りするため、特にタイヤやブレーキの減り具合などのメンテナンスをする必要があるんですよ。私の仕事は、車の医者ともいえますね。また、職員に対して、安全運転のための運転技術指導やそれに関した情報提供などもしています。新しい職員には、マウナケア山頂までのドライビングテストを受けてもらい、安全で責任ある運転ができるかどうかをテストします。その他の仕事としては、車の予約システムの補助などもしていますね。

― これまでの経歴を教えてください

 父が車好きだったので、小さいころからカーレースに連れて行ってもらっていました。そこで、いろいろな車に関する企画などに携わっていました。このような環境の中で、自然とプロとしてやっていきたいと思うようになりました。とにかく自動車というものが好きなんですね。車が壊れたときにどうやって直すのか知りたくなったので、学校へ行って、自動車の仕組みや修理方法などについて基礎から学びました。すばるに来るまでは自動車修理工場などで働いてきました。これまでに千台以上の車を修理してきましたよ。

― 休日の過ごし方を教えてください

 家のことをやったり、自分の車をいじったりしています。ビーチやゴルフに行ったりして、家族や友人と過ごすことが多いですね。

― 同様の分野の仕事を目指す若者になにかアドバイスはありますか?

 どんな仕事でも一生懸命働けば、自分で決めたゴールにたどり着けると思うんです。自分を信じれば、何でも可能になるはずです。運も少しは必要かも知れませんが、その運は自分の努力が引き寄せるものだと思っているんです。価値があると信じたことにどうやって突き進んでいくかということですね。何かに対して努力をすれば、そのことに対して十分な知識が身につきます。前向きな姿勢がなにより大切ですね。



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