トピックス

(1) 観測天体とその準備

2008年5月19日

観測準備セミナーでの熱のこもった発表の様子

 本年度の観測研究体験企画では、MOIRCSを使って約1時間の観測を行うことになりました。MOIRCSのサポートサイエンティストである田中壱氏のアドバイスをうけて、合体銀河NGC2623の撮像観測を行うことを通して銀河の進化を学ぶことを主目的とすることとしました。

 参加者にはあらかじめ望遠鏡や観測装置、観測天体について分担して学んでもらい、ハワイ渡航前に国立天文台三鷹キャンパスで一同に会して発表・学習する場を設けました。2月29日に開かれたこの「観測準備セミナー」では、皆さん大変意欲的に与えられたテーマを調べてきており、一人15分という持ち時間を超過する密度の濃い発表が続き、望遠鏡や観測装置、観測天体に対する理解を深めることができました。

 セミナー後半は、実際のMOIRCSの観測について内一氏の発表などを通して「イメージとしての観測から実際の観測」を学びました(といってもこの段階ではまだ「机上の観測」であるのですが)。最後は、観測時に使用するオペレーションの作成や観測に必要な諸準備をすることを宿題として、朝9時半から夜6時半まで続いた密度の濃いセミナーが終了しました。この観測準備セミナーは学習として大きな意味を持つとともに、参加者の連帯感を深めるためにも大いに役立ったようです。

 

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