お知らせ
すばる中秋の名月の学校 2015
2015年7月14日 (ハワイ現地時間)
国立天文台ハワイ観測所・光赤外研究部・天文データセンターの主催で「すばる中秋の名月の学校 2015」を開催致します。
- 開催日時: 2015年9月28日 (月) ~ 10月1日 (木)
- 開催場所: 国立天文台・東京三鷹キャンパス すばる棟 1Ｆ 院生セミナー室 及び すばる共同利用室 http://www.nao.ac.jp/access/mitaka/access.html
- 申込締切: 2015年8月15日 (土) (日本時間) まで
- 世話人: 柏川伸成 (代表)・市川幸平・今西昌俊・小宮山裕・田中賢幸・寺居剛・古澤久徳
国立天文台ハワイ観測所 (すばる望遠鏡) では、観測研究の基礎を学ぶ「すばる学校シリーズ」を、天文データセンター・光赤外研究部と共催で、定期的に開催しております。これまでは主に「データ解析手法の習熟」を目的に開催してきましたが、今年はさらに進んだ模擬研究を通じて、天体観測データからどのように物理量を導出し、結論をどう考察するか、その過程を学んでいただきます。講義などは極力減らして講師・大学院生とのインタラクティブな議論を通して研究を体験してもらい、最後にはグループごとに研究結果を発表してもらいます。
● 参加対象者
主に天文学系の大学院進学を予定している学部生を対象としますが、大学院生（修士課程）も受け入れます。すばる望遠鏡などを使って光赤外天文学分野で研究を行う意欲ある方の応募を歓迎します。国内の旅費・滞在費は国立天文台が負担します。学校参加者は、全日程参加が原則です。なお、使用言語は日本語です。
指導教員の皆様は、学部 3,4 年生などに広くご周知いただきますようお願いいたします。
● 内容
本学校では、日程の前半部分では「データ解析実習」、後半部分ではさらに「模擬研究」を行います。
● データ解析実習
データ解析実習では、すばる Suprime-Cam で取得されたデータを材料として、可視撮像データ解析の基礎について学びます。
● 模擬研究
今年度の模擬研究では以下の4コースを開催します。申込時に第１希望、第２希望を選択していただきます。
太陽を取り巻く無数の岩石天体、小惑星。46 億年の時を経て、彼らは何を伝えてくれるのか？すばるの広視野画像を使った小惑星検出はまさに宝探し。その貴重なデータから太陽系の壮絶な歴史に迫ります。
● Course 2「徐かなること林の如し 近傍銀河」大口径望遠鏡が乱立する 21 世紀になってもまだ天の川銀河を周回する近傍銀河が次々と発見されたりしているのが天文学の現状です。そんな近傍銀河がどのように宇宙に潜んでいるのか、どうやって探し出すのかを学び、近傍宇宙の姿を読み解いていきます。
● Course 3「中秋の銀河団」中秋の夜空は銀河宇宙。無数の銀河とその集団、銀河団が夜空に散らばっています。すばるの最新データを使って、まだ誰も知らない遠くの銀河団を探します。名付け親になれるかも？
● Course 4「遠方銀河の誘惑」遠方宇宙の銀河からの光が 130 億年の長い旅を終えて今君の手に届く！眩くも愛おしいその光を詳細に調べ、遠方銀河の驚愕の性質を暴け。そして紐解け。めくるめく宇宙の歴史を。
より詳細なコースの解説は以下のページを御覧ください。
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/schola/course.html
以下は現時点でのプログラム案です。詳細は変更の可能性があります。
- 9月28日 (月) 10:00-17:00
ガイダンス、参加者自己紹介、データ解析概論、SMOKA講習、計算機設定、データ解析実習、懇親会 (18:00-) - 9月29日 (火) 9:00-17:00
データ解析実習、班ごとの模擬研究 - 9月30日 (水) 9:00-17:00
班ごとの模擬研究 - 10月1日 (木) 9:00-16:00
班ごとの模擬研究、発表準備、発表会
希望者には、国内の旅費・滞在費は国立天文台が負担します。全日程参加が原則です。懇親会は実費 (千円ていど) を徴収します。宿泊は、国立天文台キャンパス内のコスモス会館を用意します。
● 参加申込
次のウェブサイトから、 2015年8月15日 (日本時間) までにお申し込み下さい。
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/schola/registration.html
8月末を目処に選考結果その他詳細を応募者の方々にご連絡致します。
● 世話人連絡先
もしご不明な点等ございましたら以下の世話人宛にemailにてご連絡ください。
subaru_school_committee［ａｔ］optik-ml.mtk.nao.ac.jp
※［ａｔ］を@に変更してください。
