『[tennet:3713]すばるによる銀河形成進化ワークショップ』より転載 「すばるによる銀河形成進化ワークショップ」 ーー銀河動物園から銀河科学館へーー 日時:1月19日(水)午後ー21日(金)夕方 場所:国立天文台 三鷹 解析研究棟 1F 大セミナー室 世話人:有本信雄、嶋作一大、児玉忠恭、太田耕司 趣旨: すばる望遠鏡による共同利用観測が始まって3年以上になる。銀河形成領域 を見ることは、すばる望遠鏡に課せられた重要使命の一つであるが、この3 年間にこの課題は着実に成果を挙げつつあると言える。非常に遠方の銀河の 探査、中間的な赤方偏移での銀河進化、近傍銀河の詳細観測による銀河進化 への制限等、多方面にわたる世界トップレベルの研究成果がわが国の研究者 の手によって出されつつある。 一方、しかしながら、まだ銀河形成進化の観測的解明は、ようやくその緒 についたばかりで、まだまだ謎だらけである。例えばhigh-z宇宙では輝線天 体、ライマンブレイク銀河、超赤色銀河等等いろいろな天体が見つかって来 ているが、まだその相互関係がよくわからないし、現在の宇宙における対応 物もはっきりしない。 本ワークショップでは、すばるを中心にこのような観測的研究を展開して いる研究者と理論研究者が一同に会して、それぞれの成果をもちよりながら、 銀河形成進化のより統一的描像を獲得するために協力して知恵をしぼり、同 時に今後の研究の方向性を探ることを目的としたい。 最新プログラム: 1月19日(水) 13:30-14:50 太田:WSの趣旨 5分 第I部 「銀河の誕生期(z>4)を探る」 理論的枠組 北山:CDM構造形成の理論と銀河形成 30分 梅村:宇宙再電離と第一世代天体形成 30分 15:10-17:20 観測からのアプローチ 谷口:LAE(星形成史、宇宙再電離も含め) 30分 松田:LAB(SCUBA観測含め) 30分 岩田:LBG(星形成史、宇宙再電離も含め) 30分 安東:赤方偏移5付近のLBGsの分光学的性質 10分 太田(か):SXDS i-dropout銀河の探査 10分 1月20日(木) 9:30-10:50 嶋作:LAEとLBGから探る構造形成 30分 山内/林野:SSA22 z=3.1 大規模構造とCDM 20分 大山:銀河風で探る銀河形成 15分 11:10-12:00 村上、米徳:ガンマ線バーストを使って 推定する宇宙再電離と金属汚染 15分 森:LBGシミュレーション 20分 13:00-14:50 諏訪:原始銀河団シミュレーション 20分 第II部 「銀河進化の激動期(1.5