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【速報】すばる望遠鏡が写したラブジョイ彗星の尾の微細構造

2013年12月5日

  今年11月末に太陽に接近したアイソン彗星 (C/2012 S1) が大きな注目を集めました。残念なことに、アイソン彗星は太陽最接近時に崩壊したため、その後、肉眼で観測する事は非常に難しいと言われています。一方、今年9月に発見されたラブジョイ彗星 (C/2013 R1) が東の空で明るさを増しています。このラブジョイ彗星を、すばる望遠鏡に搭載された主焦点カメラ Suprime-Cam が撮影しました (図1)。すばる望遠鏡の特長である広い視野と良い空間分解能を活かし、イオンの尾がうねりながらのびる微細な構造を鮮明に写し出しています。


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図1: すばる望遠鏡に搭載された Suprime-Cam が撮影したラブジョイ彗星 (C/2013 R1)。ハワイ時間2013年12月3日撮影。波長 450 ナノメートル (Bバンド)、180 秒露出。主にプレス向けの高解像度画像はこちらに掲載されています。(クレジット:国立天文台、データ解析:八木雅文 (国立天文台))


  撮影はハワイ時間2013年12月3日午前5時半頃 (日本時間12月4日午前0時半頃) に、ニューヨーク州立大学や国立天文台などのチームによって行われました (図2)。観測当時、ラブジョイ彗星は地球から約 0.8 億キロメートル、太陽から 1.3 億キロメートルの距離にいました。

  観測チームは「すばる望遠鏡は大口径で広視野という素晴らしい特長があります。このおかげでラブジョイ彗星の核付近を詳細に観測すると同時に、綺麗な尾の内部も撮影することができました」とコメントしています。

  すばる望遠鏡はハワイ時間2013年10月31日未明にもラブジョイ彗星の拡大撮影に成功しており、このときには核から吹き出すダストのジェットの様子を捉えています。すばる望遠鏡による多角的な観測により、ラブジョイ彗星の詳細な構造のデータが蓄積されつつあります。


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図2: ラブジョイ彗星の観測に成功したチームの観測風景。一番左が観測責任者の幸田仁さん (ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校)。データ処理担当の八木雅文さん (国立天文台) は三鷹からテレビ会議と計算機を通じて遠隔参加。


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