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すばる望遠鏡公開講演会を開催します

2010年10月25日

 国立天文台ハワイ観測所 (すばる望遠鏡) は、次世代超大型望遠鏡 (TMT) プロジェクト室と共催で、公開講演会を開催します。

 すばる望遠鏡は、本格運用から10年を経て、太陽系から遠方銀河にいたるまで、様々な研究成果をあげてきています。その研究成果をご報告し、現在どのような研究に取り組んでいるのかご紹介する講演会を、これから毎年開催していく予定です。

 初回のテーマは「太陽系外惑星」です。私たちの太陽系以外にも惑星が存在することが知られてから15年。観測研究の進展によって明らかになったのは、星のすぐ近くをまわる巨大惑星や、星の自転と逆向きに公転する惑星の存在など、惑星系の多様な姿でした。しかしそのなかには、太陽系とよく似た惑星系も見つかりつつあります。いよいよ「第二の地球」に迫る観測が期待されます。

 講演会では、惑星系の誕生について明らかにされ始めている内容と、特にすばる望遠鏡が大きく寄与しつつある研究成果についてご紹介します。さらに、次世代超大型望遠鏡として国際協力での建設が計画されている口径30メートルの望遠鏡 TMT についてご紹介します。

 来年以降も、最先端の宇宙研究のトピックをとりあげて講演会を開催する予定です。




初回開催予定:

1. テーマ:「太陽系外の惑星を探る」

2. 主催:自然科学研究機構 国立天文台 ハワイ観測所・TMT プロジェクト室

3. 日時・場所:
 2010年11月21日 (日) 15:00-18:00 (開場14:30)
 場所:慶応義塾大学日吉キャンパス 協生館2階 藤原洋記念ホール
 (東急東横線・東急目黒線・横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅 徒歩1分)
 ウェブサイト: http://www.kcc.keio.ac.jp/

4. 趣旨

 私たちの太陽系以外にも、多くの星が惑星をもつことがわかり、その惑星たちの姿が急速に明らかになってきています。すばる望遠鏡によって解明された太陽系外惑星の素顔と、次世代超大型望遠鏡 TMT で期待される観測をご紹介します。


5. プログラム:司会 渡部潤一 国立天文台 教授
 15:00 開会
    オープニングトーク 藤原洋 インターネット総合研究所 代表取締役所長
 15:20 「第2の地球を見つけよう」 田村元秀 国立天文台 准教授
 16:10 「星くずから惑星へ」 小久保英一郎 国立天文台 准教授
 17:00 「30m 望遠鏡 TMT ができたら・・・」 家正則 国立天文台 教授
 18:00 閉会

6. お問い合わせ
 自然科学研究機構 国立天文台 ハワイ観測所 (三鷹オフィス)
 〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1 電話 0422-34-3756 

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すばる望遠鏡公開講演会2010ポスター
画像クリックすると大きなサイズで表示されます (PDFファイル)。




 なお、同日の午前には、南米チリに建設中の巨大電波望遠鏡アルマをテーマとした国立天文台公開講演会が、東京国際交流館で開催されます。こちらも、最新の宇宙像に迫る大規模プロジェクトについてじっくりと耳を傾けるよい機会になります。開催地が離れていますが、多くの皆さまのご来場をお待ちしております。




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