トピックス

すばる望遠鏡を支えるスタッフ(5)

2002年12月5日

今回は、今年4月にハワイ観測所長として就任された、唐牛 宏 (かろうじ ひろし) さんの紹介です (情報は掲載当時のものです)。

 

ハワイ観測所長
唐牛 宏

大学院修士課程を修了後、フランスへ留学、博士号取得。 同国での18年間の研究生活の後、すばる望遠鏡プロジェクトに携わるため、 国立天文台に着任。2002年4月、すばる望遠鏡ハワイ観測所長に就任。趣味は、愛犬(ココとパルク)と一緒に時間を過ごすこと。

― ハワイ観測所長として赴かれて半年が経ちました

  私はこれまで、すばる望遠鏡の計画と建設に、10年以上携わってきました。 実は日本にいた頃から、ほぼ毎月ハワイに足を運んでいたのです。ハワイに赴任 してからは、より効率の高い望遠鏡運用のシステム作りやスタッフ制度の再構築、国立天文台の法人化の準備等が仕事が中心となっています。

― 天文学者になろうと思った動機は?

 きっかけは、自分が物心ついたか、それ以前のとても幼い頃だったと思います。「子供は一度天文学者になる」という有名な仮説がありますよね。皆さんも一度は経験があると思いますが、「自分」というものに目覚めるころ、自分の生命、自分を取り巻く世界というものに対して、自分自身の「存在の不安」を少なからず意識するのではないでしょうか?その頃「宇宙はどうなっているのだろう?」という疑問を抱いて以来、私は天文学者を志したのだと思います。

― 仕事の無い休日などはどのように過ごしていらっしゃいますか?

 いまは仕事が多忙なため、どうしても運動不足気味になっています。それを解消するため、なるべく体を動かすようなアクティビィティーを心がけています。

― ホームページをご覧の皆さんにアピールしたいことは?

 すばる望遠鏡では、世界のトップレベルと呼べるような観測結果が、ぞくぞ く生み出されようとしています。これは私達が大いに期待していることでありますし、すばる望遠鏡を利用する研究者の方達の努力・成果を反映しているものと思います。我々はCOE(Center of Excellence) と言って、ハワイ観測所自身も世界最高レベルの研究結果を出していく、という目標を持っています。もう一つ、近い将来、みなさんにすばる望遠鏡を実際に見ていただけるよう、 見学者の受け入れ体制を整えているところです。ヒロの町にある山麓施設 (ヒロ オフィス) のビジターギャラリーは、9月にオープンしました。ハワイ島へご旅行の際には、ぜひ足を運んでいただきたいですね。

 

「すばる望遠鏡を支えるスタッフ」のリスト

 

画像等のご利用について

 

 

ドキュメント内遷移