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日本と英国が赤外線天文学の共同研究を開始

2002年7月29日

ハワイ観測所長の唐牛宏教授(右)とジョイント・
アストロノミー・センターのイアン・ロブソン教授
(写真提供:ジョイント・アストロノミー・センター)

 文部科学省国立天文台と英国の素粒子物理学・天文学研究協議会 (Particle Physics and Astronomy Research Council;PPARC) は6月14日、赤外線天文学分野における日本と英国の共同研究に関する協定に同意いたしました。

 この協定により、日本の天文学者がマウナケア山頂にあるイギリス赤外線望遠鏡 (United Kingdom Infrared Telescope; UKIRT) を使って、共同研究を行なうことができます。さらに国立天文台は、UKIRT に取り付ける広視野カメラ (UKIRT Wide-field Camera; WFCAM) の開発に協力することになりました。2003年暮れに予定されているWFCAMの稼動によって、UKIRT は赤外線のサーベイ観測において、世界で屈指の望遠鏡となるでしょう。サーベイ観測により発見された天体の追観測は、UKIRT やすばるを含む大型望遠鏡が行なうことになります。

 ハワイ観測所長の唐牛宏教授と UKIRT を運用するジョイント・アストロノミー・センターのイアン・ロブソン教授は、2002年6月14日に覚書に署名をしました。唐牛所長は、「歴代のハワイ観測所長である海部宣男教授と安藤裕康教授が進めてきたプロジェクトが実現し、これから共同研究が始まることをとても喜んでいます」と話してます。

 

 

 

 

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