第39回すばる望遠鏡専門委員会議事録(案)

 

開催日時:2003年5月1日11:00−15:30JST

開催場所:すばる2FTV会議室、ハワイ観測所208号室

出席委員:家、比田井、岩室、嶋作、千葉、出口、渡部、山田

ハワイ委員:臼田(TV)、

ex-officio: 唐牛、野口、市川S(三鷹)

ハワイオブザーバ参加:Tokunaga, Wainscoat、関口、西村、高見 (TV)

東北大:谷口(TV:午後のみ)

欠席委員:舞原、片坐

 

 まず、出席メンバーの自己紹介を行った。

 

1)報告

 前期委員会活動等について、

「第38回すばる望遠鏡専門委員会議事録」(資料39-1a)および

「すばる望遠鏡専門委員会活動報告」(資料39-1b)について

 本委員会の役割と前期委員会からの申し送り事項について

 配付資料「すばる専門委員会活動報告(資料39-1b)に基づき、

    前期からのアクションアイテム 39-1b no.9

      1. 第一期観測装置の Critical Review

       2.共同利用枠の見直し

      3.光赤外将来計画

      4.望遠鏡時間のバーター

      5.成果のレビュー

      6.国際シンポジウム

 前期委員長より概要説明があった。

 

1’)新委員会議長等選出

 続いて、すばる望遠鏡専門委員会の選出について、任期は法人化

までの1年となることなどの確認を行い、家委員を委員長に選出した。

 副委員長については、TAC小委員長の舞原委員にお願いすること

とした。幹事(書記)には山田委員を委嘱することとした。

なお、舞原委員は欠席のため、副委員長就任については、改めて

確認することとした。

 本委員会委員名簿の記載について改訂を諮ることとした。

 

2)国立天文台の状況について

 国立天文台をめぐる状況について、海部台長の資料 (資料39-2 PPT)

に基づいて、家委員長から法人化後の組織の概要が紹介された。

 唐牛所長から、ハワイ観測所における変化が紹介された。ハワイ観測所は、

 ハワイ州などから正式に認められた機関となる。税金問題、VISA の

問題などがあり、Subaru は CFHT と同じような状況になるかもしれない、

との示唆があった。

 

3)ハワイ観測所報告

3a) 所長報告(唐牛:資料39-3a)

 人員・組織整備(RCUH雇員増強)、H15年度予算縮減案対応状況、

共同利用(夏の再蒸着、共同利用補填時間の原則)、事業計画(国際レビュ

ー、各種イベント)について説明があった。

 関連して、観測所主導 Visiting Instruments の受け入れが共同利用のvisitor

instrument と違うのはおかしいのではないかとの意見があった。技術的な

問題が無いかどうかは十分にチェックする。所内の了解が得られている。

  また、装置・天気 downtime の補償の仕方については、基本的にはサー

ビス観測で可能な範囲で補償するという方向で良いとの意見が多かった。

UKIRTなどではTACでの評価の高い2,3のプログラムは完遂できる

ように優先している。これを参考にしてはどうか?

 

3b) H15予算案報告(唐牛:資料39-3b)

 大型外注契約をRCUH雇員による保守に順次切り替えることで削減を

諮っているが、RCUH雇員の雇用経費の増大も問題となり、厳しい状況で、

現時点で赤字予算である。H15年度は旧佐藤小委員会で配分していたすばる

のR&D予算は確保できなくなった。

 

3b') H14旅費決算報告(野口:資料39-3b')

 経費節減に務めているが、全体的にさらに節減努力が必要。身分により

支給しにくい

場合があり、苦慮している。

 

3c) 望遠鏡概況報告(臼田:資料39-3c)

 8月に予定の主鏡再蒸着後の望遠鏡調整スケジュールにゆとりが無いので、

秋からの共同利用開始に支障を来さないように少し前倒しで実施するスケ

ジュールを検討中である。

 主鏡は蒸着後約450日経過後、反射率82%、散乱80A程度で安定している。

この傾向は99-01にも認められたので、今後は蒸着間隔を3年ごとにできよう。

 

3d) 装置運用状況報告(西村:資料39-3d)

 装置運用体制等について報告。装置の評価と今後の装置開発方針について

は専門委員会でもしっかり審議して欲しい。

 

3e) 補償光学高度化計画(高見:資料39-3e)

 補償光学高度化とレーザーガイド星生成システムの開発計画について報告

があった。 関連して、開発するための実験室のスペースは大丈夫かとの

質問があった。300平米のオフィススペース増強で当面対応するが、将来

さらに拡張するのは難しい。必要に応じて将来は、ヒロの観測所間の協力

などが考えられる。

 

4)共同利用について

4a) S03A、S03B共同利用報告(山田:資料39-4a)

4b) S03B 共同利用公募案内(山田:資料39-4b)

 S03Bから一般最大3夜を5夜に緩和したこと、インテンシブの応募に

ついて変更を行ったことなどが説明された。

4c)UH88/UKIRT 共同利用(田村:資料39-4c)

 予算措置の先行きの見通しが不透明である。競争率がまだ高く無いので

ユーザーコミュニティにさらに宣伝し、国内観測所との関係も含め、議論

を喚起・続けることが重要である。

 

5)すばるTAC今後の方針について(山田、家)

    Intensiveの審査方法については、これまで試行錯誤で行ってきたが

S03Bからは件数も増え、一般枠と同様にレフェリー審査を行い、その結果

を踏まえて、基本的にはTAC に審査を委ねるようししたい。

ヒアリングの実施方法も含めて、舞原委員長には、5月16日のTAC仕分

けの会以降に、確定した今期の審査方針をすばる委員会に報告してもらう

ようにすることを了承した。

 

6)ハワイ観測所国際レビューについて(唐牛)

 すばる観測所を国際標準の観測所とする一貫としてこの間国際レビューを

積極的に導入してきた。すでにAO開発計画やすばるソフト体系については

実施済み。法人化を前に、ハワイ観測所のピアレビューをVisiting Comittee

(他観測所の所長クラスの方に意見を聞く)を設置して実施したい。特に

今年度は、観測装置についてのレビューを行いたい。将来の取捨選択などの

議論の基礎としたい。そのために外部レビューにかける前に、まず自分たち

でも把握しなおす。

 観測所プロジェクト枠の将来についても検討をしたい。

 

7)光赤外天文学将来計画検討会発足とその活動について(家:資料39-7)

 光天連での議論・要望を踏まえ、天文台内の将来計画WGとの関係を整理

して、光赤外天文学将来計画検討会(全体世話人家、サイエンス班千葉ほか、

地上班高見ほか、スペース班田村ほか)が発足したこと、この活動については

4月23日の天文研連でも報告したところ研連主催のシンポジウムを企画

してはとの示唆があったこと、今後の検討の進捗を本委員会でも報告し、

審議していただく予定であることなどが報告された。

 

8)すばる共同利用観測装置レビューについて(家:資料39-8)

 前期からの申し送り事項でもあり、所長提案のハワイ観測所国際レビュー

のニーズにも合致するので、本専門委員会の下に「すばる観測装置評価小

委員会」をすばる委員会下につくることが委員長から提案され、種々議論

の上了承した。

 今年の秋までに基本的な資料のとりまとめを行う。

 「すばる観測装置評価小委員会」の委員長には岩室委員を選出した。

小委員会委員構成については、候補者案を議論したが、岩室委員長と家委員

長で原案をつくり候補者に打診して早急に決めることとした。

 第2期観測装置以降の装置開発・選択をどのように進めるかについて、

ハワイ観測所内でも、装置長期計画の策定評価委員会を設置すべきとの

議論があり、今後検討が必要。その際には、すべてを自前でという考えで

なく、望遠鏡間で装置時間の交換も現実の課題として検討する必要があろう。

 

9)その他

9a)すばるデータの教育利用に関する懇談(資料39-9)教育利用について

前回専門委員会の議論を経て、関係者がハワイ観測所長と懇談したときの

メモが席上配布された。

9b)天候のファクターを観測申請時の夜数積算根拠に含めることを認めては

どうかとい提案があり、意見交換を行った。

9c)次回はS04Aの方針の議論もあり、光赤外 UM 直後くらいに開催する

必要がある。