<第36回大型光学赤外線望遠鏡専門委員会議事録>(下書き)

 

日時: 2002年1月10日11時〜15時30分(日本時間)

場所: 国立天文台解析研究棟すばるTV会議室(TV会議利用)

出席者: 安藤、家(委員長)、市川隆、岡村、片ざ

 佐藤、杉山、田村(幹事)、仲野、舞原、山下

 その他の出席者: 市川伸、Kudritzki

欠席者: 林M、福島、唐牛

 

0. 前回議事録確認(資料36-1)

 

1. ハワイ大学将来計画 - IFA Plan (資料36-5、Kudritzki)

まず、IFAの一般的な説明があった。200人のスタッフと60人の科学者。

拠点はHonolulu, Mauna Kea, Haleakala。UK/USの学生等へのoutreach用に

2002年春から稼働を目指して開発中の口径2mFaulkes Telescopeの

紹介があった。2000年10月から現所長のもと、資金の増加と新スタッフ

のリクルートを進めた。装置・検出器の強化・新望遠鏡プロジェクトの

推進・科学面の強化などを戦略的に進め、IFA が次世代の最先端の

望遠鏡開発をリードすることを目標とする。

3つの新望遠鏡プロジェクトが進行中あるいは構想中である。。

I)Advanced Technology Solar Telescope (with NSO) Off-axis telescope,

ハレアカラにNSOと共同で建設中のAO着き軸外し4m太陽望遠鏡。

以下の軸外し望遠鏡のプロトタイプとして建設中。

II)IRTFを軸外し6.5m 望遠鏡に置き換え低散乱、低赤外線放射率

望遠鏡とする構想の具体設計中。

III)HDRT(High Dynamic Range Telescope)

6台の8.5m軸外し望遠鏡を同架して有効口径21mの望遠鏡とする

構想。ユニークな点像関数、赤外線低放射率、低散乱、離散瞳、回折限界

0.01秒角(750nm)、500素子AO、高解像撮像3'x3' (0.12" blur diameter),

広視野3degx3deg (0.2" diameter)。

*これらの計画について、2月末の国立天文台の将来計画WGで説明して

もらうことを検討することとした。

 

2. ハワイ観測所報告(資料36-2、安藤)

2.1 望遠鏡:MAの収束性は大幅に向上し、追尾精度も向上した。望遠鏡

 の振動の解析が継続、制御系改修を進めた。赤外振動副鏡が安定化し、

 他の観測でも使用になった。

2.2 観測装置:AOも使いこなれてきた、COMICS観測は順調、SupCam

 読み出しが改善された。IRCS検出器の交換で感度向上した。FOCAS

 多天体分光開始。第2期装置製作はほぼ順調に進んでいる。

2.3 運用体制:運用の責任体制は天文学者から専門家へと移行を諮って

 いる。装置保守等に対応した実験室体制の強化。

2.4 概算要求:光赤外より一部門をH14年度に移設。来年度から

 予算は厳しくなる。MORICS/FMOSはなるべく運用経費から出すが

 科研費等の獲得努力も必要。

2.5 共同利用観測:順調。PI装置のCHESS3夜が成功。S02Aのすべて

 の装置を公開。Kyoto3DIIは技術審査中。

2.6 望遠鏡機能更新・追加:オフセットSH、追尾精度向上、赤外副鏡の

 制御ボード改修。光学ナスミスのImage Rotatorの再コート。

2.7 UH88/UKIRT時間:覚書にサインする直前となっている。

2.8 そのほか:ケックレーザガイド星試験への協力。散乱光レベルの

 調査とビームの交通整理。OHANA計画はMOUの締結準備中。

 

3. プログラム小委員会(資料36-3、山田)

3.1 今期の応募状況の説明があった。競争率は夜数で7.2倍が5倍程度

 になった。

3.2 次期公募のスケジュール概略の説明。ほぼS01Bと同じペース。

3.3 次期公募に必要な事項を確認した。全装置公開を継続する予定。

 次期から電子登録を実行したい。Intensive Programは残す(S02A

 と同じ形式)。S03Aから共同利用の3夜枠を外すことを検討すべき。

 早くキュー観測・サービス観測をという要望が強い。リモート観測は

 03年4月以降の実施を目指している。申請書書式を再検討する。

 

4. すばる計算機関連経費について(市川伸一)

 前回委員会で質問のあった計算機関連の経費の説明があった。

 

5. ユーザーズミーティング・光天連の報告(資料36-4、市川隆)

5.1 Intensive Program / Big Project:これらへの暗夜配分は、一般共同利

 用枠での暗夜配分が無くならないレベルで実行して欲しいとの要望が

 あった旨報告があった。

5.2 来年度からの観測所経費削減に伴う大学における開発支援への影響

 について懸念が表明された。

 

6. UH/UKIRT時間について(資料36-9-1、田村)

6.1 ハワイ大学2.2m望遠鏡の2001年後期の公募について。2件のPI装置

 (東北大のLIPSと京大のKyoto3DII)の申込があり、時間を配分した。

6.2 英国3.8m望遠鏡については2002後期から公募を行う。

6.3 協定書へのサインの準備が整った。

 

7. UH/UKIRT時間のTACについて(資料36-9-2、安藤)

 「ハワイ観測所、三鷹すばる室、装置小委員会、光赤外専門委員会から

 各1名、合計4名でTACを構成する。申請数が膨大にならない限り、

 レフェリーを置かずTAC内で科学評価も行う。任期はすばる専門委員

 に合わせる。前3者については所長より推薦、光赤外専門委員内で

 1名推薦してもらう。」という案を承認した。

 本件については光赤外線専門委員会でも平行審議して頂く。

 

8. 観測所大プロジェクト提案の概要(資料36-6、安藤)

 S02aおよびS02bの一部について実行内容を決定した。ほぼ半年毎に

 見直し、タスクフォースはプロジェクト終了まで継続する。

 「深宇宙サーベイ」として2班を組織し、

 A. SXDF領域のSup-Camによる広帯域撮像。9−11月13暗夜。

 B. SDF領域のSup-Camによる広帯域撮像+狭帯域撮像。4−6月

  8暗夜+2−3月6暗夜。

 国内には速やかにデータ公開し、海外には約1年後に公開する。

 

9. 共同利用観測大型枠の公募・選定について(資料36-7、家)

 5件の応募があり、ヒアリング審議し以下の2件に時間を配分した。

Subaru Super Deep Field using Adaptive Optics (Yoshii et al.)」

 に5明夜(S02A)+5明夜(S02B)。AO校正に留意すること。

 データは基本的に18ヶ月で公開。

Very Deep Search for Lyman Alpha Emitters at z=5.7 and 6.6(Taniguchi et al)」

  に5暗夜(S02A+B)。観測所大プロジェクトと合同して行うこと。

 

10. 望遠鏡時間配分について(資料36-8a、安藤)

 S02A-S03B期の提案があった。変更点としては、UH時間から戻った

 S02期の3夜をスパコン更新に伴うengineering nightsにあてる。

 

11. 較正データ共有について(資料36-8b、安藤)

 較正データを共有。利用マニュアルの準備。次期未定だがなるべく

 早く開始する。技術的問題の説明もあった。

 

12. ポストすばるの議論(家)

 今後光赤外専門委員会との合同で議論する。

 

13. レフェリー数について(舞原)

 次期から5人のレフェリーを4人にする提案があり、承認された。

 

14. 次回予定

 5月後半から6月に予定。

 

以上