国立天文台 (総合研究大学院大学) では、
ハワイ観測所、
光赤外研究部、及び天文データセンターが中心となって、
すばる望遠鏡と共に研究の第一線へ躍り出たい
と熱望するあなたへ
春の学校
秋の学校
観測体験企画
の3つの教育プログラムを用意しています。
春の学校 (初学者向け)
- ねらい:初学者を対象に、すばる望遠鏡などを使った光赤外分野の観測的研究の基本をデータ解析を中心に学
んでもらう。また、進路選択の一助ともしてもらう。
- 受講対象者:
- 天文学の研究者を志す理系の大学学部生や高専専攻科生 (物理実験を履修していることが望ましい)
- 大学院生も受け入れますが、
学部生等を優先することがあります。
- 観測的研究の経験の有無は問いません。
- 受け入れ受講者数;10数名
(倍率は例年3倍程度)
- 学校の標準的な構成:
- 講義形式のもの
- 光赤外分野の観測的研究の紹介、観測的研究の基礎、データ解析の基礎
(誤差論やUnixの基礎も含む)、研究生活とは? 観測提案書と
論文の書き方入門、マウナケア山頂とテレビ会議で結んでの観測の中継等
- 実習形式のもの:
- データ解析実習
(春の学校の全時間の半分程度を占めます);実習で解析する
データは学校側で提供します。可視光や赤外線観測における、撮像あるいは分光観測のデータ処理の基礎を学べるように、(例年)実習グループを2つにわけて
います。2008年春は可視-撮像及び赤外-分光の2グループ、2009年春は可視-分光及び赤外-撮像の2グループにわけて実習を行いました。グループ
分けは参加申し込み時の各人の希望を可能な限り配慮致します。
- 使用言語:日本語
- 講師陣
- 国立天文台所属の研究者 (大学院生を含む)が中心となります。
- 開催場所と時期、期間
- 国立天文台三鷹キャンパス (東京都三鷹市);春/初夏
- 3日間
- 旅費補助;
- 学部生と高専専攻科生;原則なし
- 大学院生以上:原則あり
- 春の学校に参加するには?
- 募集要項に記載されたフォーマットで申し込みをして頂きます。この際、参加の動機を具体的にしっかり述べることがもっとも重要です。
- 2012
年度の春の学校は、5月 29日ー31日に三鷹キャンパスで実施しました。
秋(冬)の学校 (上級者向け)
- ねらい:
すばる望遠鏡などを使った、(光赤外分野の)競争力のある観測的研究の進め方を実戦的に教授する。また、我が国の天文学の将来を担うような人材を発掘し、
育てることも目的とする。
- 受講対象者
- 「すばる」など光赤外域の
データを解析したことがあり、理解を深めたいと希望する大学院生
- 学部生や高専専攻科生も
受け入れますが、選考にあたって大学院生を優先することがあります。
- 光赤外域のデータを解析したことはないが、新たに学んでみたいと希望する他分野の研究者
- 観測的研究に必要なデータ解析の基本 (UNIX/Linuxの基礎を含む)
をある程度体得していることを前提とします。
- 受け入れ受講者数:10数名
(倍率は例年3倍程度)、ただし、データ解析実習には参加せず講義の聴講だけも可能です。
- 学校の標準的な構成
- 講義形式のもの
- 観測とデータ処理の理論的背景、誤差論、観測提案書や論文の実戦的な書き方 (科学英語含む場合も有り)
- 実習形式のもの (秋の学校の全時間の半分程度を占めます)
- 実戦的なデータ解析実習;実習で解析するデータは学校側で提供しますが、年度によっては受講生によるデータの持ち込みも可能な場合も
あります。
- 使用言語:原則として日本語。ただし、国外からの参加者も対象とする場合は英語のみ (e.g., 2008年度)。
- 講師陣
- 国立天文台所属の研究者を中心としますが、最先端で活躍されている国内外の研究者も講師としてお招きしています。
- 開催場所と時期
- 国立天文台三鷹キャンパス(東京都三鷹市);秋あるいは冬
- 3−5日間
- 秋の学校に参加するには?
- 募集要項に記載されたフォーマットで申し込みをして頂きます。この際、参加の動機を具体的にしっかり述べることが肝要です。
- 2018年度
の「秋の学校」は2018年9月25日ー28日
に国立天文台三鷹キャンパスで実施しました。
すばる観測体験企画 (初学者向け)
- ねらい:天文学の研究者
(観測、理論は問わない)
を志す大学学部生や高専専攻科生にすばる望遠鏡での「観測」を実際に経験してもらう。ここで「観測」とは研究テーマの設定、観測計画の立案、観測の実行、
取得したデータの解析、解析したデータを用
いた科学的議論と報告書作成までのすべてである。この一連の流れは、実際に研究者が日々行っている(観測的)研究のサイクルとほぼ同じである。すでに取得
されたデータの解析を通じて観測的研究を学ぶ、春/秋の学校と大きく異なる点は、ハワイ島マウナケア山頂にある「すばる」望遠鏡での観測を実際に経験する
ことである。
- 受講対象者
- 春の学校に準じますが、天文学の研究者を志す理系の大学学部生や高専専攻科生を特に優先的に受け入れ
ます (物理実験を履修していることが望ましい)。
- 受け入れ受講者数:10名程度 (倍率は例年3-4倍程度)。
- 体験企画の標準的な構成
- 事前セミナー (国立天文台三鷹キャンパス)、観測実習(ハワイ島;米国ハワイ州)
を基本とし、年度によってはデータ解析と報告書作成のためのデータ解析や科学的議論を追加で行うこともある。
事前セミナーは、通常、観測実習の数週間前に
一日かけて三鷹キャンパスで行われる。
- 使用言語:日本語(日本国内)、英語及び日本語(ハワイ)
- 受け入れ担当者
- 事前セミナー講師:国立天文台所属の研究者と大学院生
- ハワイでの観測実習引率者;国立天文台所属の若手研究者2名
- ハワイ観測所の現地スタッフ
- 開催場所と時期、期間
- 国立天文台三鷹キャンパス(東京都三鷹市) + 国立天文台ハワイ観測所山麓/山頂施設等(米国ハワイ州)、
- 開催時期は年度によって異なります。
- 旅費補助
- 学部生&高専専攻科生;国内及び国外旅費の一部を補助しますが、参加者の自己負担分があります。
- 「すばる」観測研究体験企画に参加するには?
- 参加の動機をしっかり述べた応募書類を作成する必要があります。選考時には志望動機を重視します。
- 2014年度の観測研究体験企画は、9月
30日ー10月5日に実施されました。
これまでに行われた「観測体験企画」
(web版報
告書のある年度分のみ掲載)