お知らせ

観測提案特別公募:テンペル1彗星へのディープ・インパクト突入の観測

2005年3月18日

 この案内は、現在使用できる最も強力な望遠鏡と観測装置を使用して、2005年7月に予定されているテンペル1彗星へのディープ・インパクトの突入を観測するために、世界の天文学者に対して観測提案を公募するものです。

 テンペル1彗星へ突入するディープ・インパクト計画を後援するため、ケック望遠鏡1号機・2号機、北天・南天用ジェミニ望遠鏡、及びすばる望遠鏡で、所長裁量による観測時間が確保されています。観測時間は3回(突入の前、中、後の時間)にわたって、以下のように予定されています。

ケック望遠鏡1号機・2号機:7月3日の夜
すばる望遠鏡:7月3日の夜
ジェミニ望遠鏡北天用:7月2日、3日、4日の夜
ジェミニ望遠鏡南天用:7月3日、4日、5日の夜

 [突入時刻は、現在のところ世界時7月4日06時10分と予定されています。これは、ハワイでは7月3日の20時10分に相当します。突入時刻は多少遅れる可能性があります。この予定時刻からすると、チリではすでに彗星が沈んでおり、突入そのものは観測できません。]

 ケック望遠鏡では突入夜だけが確保されており、1号機では高分散分光器HIRES、2号機では近赤外線分光器NIRSPECが利用できます。ジェミニとすばるでは、現在使用できるすべての観測装置が使用可能です(ただし、ジェミニのGNIRSと南天用GMOSは除く)。これらの望遠鏡では、観測提案の科学的価値にもとづき、観測所間で調整を行って観測装置を決定します。

 3観測所は、それぞれの望遠鏡を個々に使用する提案の他に、複数の望遠鏡を使用する提案も受付けます。観測提案を行う方は、突入現象が最も完全な形で観測できるよう、また各望遠鏡の特徴を生かした観測ができるよう、3所長が調整を行うことをご承知おきください。どの観測所で取られたデータも、データの質を確認後、直ちに一般公開します。

 観測提案は、以下のあて先に直接提出してください。すべての観測所に提出してもかまいません。

 ケックの提案については、ランディ・キャンベル rcampbell@keck.hawaii.edu まで。

 ジェミニの提案については、南天用はフィル・パクスレイ ppuxley@gemini.edu、北天用はジャン-ルネ・ロア jrroy@gemini.edu まで。

 すばるについては、林正彦 masa@subaru.naoj.org まで。

 観測提案の締切りは2005年4月30日です。締切り後、3観測所長が集まって提案の選考を行います。採択された提案の主研究者には、実際の観測に向けての準備を行うよう連絡が行きます。

 観測所、望遠鏡、観測装置に関する情報は、それぞれ以下のサイトで見られます。
ケック観測所: http://www2.keck.hawaii.edu
ジェミニ観測所: http://www.gemini.edu
すばる望遠鏡(国立天文台ハワイ観測所):http://www.naoj.org/j_index.html

 

<観測提案書の提出方法>

電子メールにて以下の情報を<masa@subaru.naoj.org> までご連絡ください。メールの Subject 欄は DEEP IMPACT としてください。英語または日本語でお願いします。

  1. 研究課題名:
  2. 研究代表者氏名:
  3. 所属機関:
  4. 電話番号:
  5. 観測装置:
  6. 科学的意義 (観測プログラムの科学的価値や、観測方法の詳細、検出可能性などもここに書いてください。なお、7月3日にマウナケア山頂でテンペル1彗星が観測できる時間は、午後7時から11時30分までです。)

ご不明な点は、遠慮なく <masa@subaru.naoj.org> までご質問ください。

 

2005年3月18日:リリース
2005年4月6日:追記

 

 

画像等のご利用について

ドキュメント内遷移