Hyper Suprime-Cam



Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム;HSC)は国立天文台が国内外の諸機関と共同で開発した、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラです。 望遠鏡が大きいのでカメラも大きく、立てかけると人の背よりも高くなり、重さは3トンもあります。 HSCは一度に広い天域を撮影することでき、新しい天体や現象を探査する研究に力を発揮します。

カメラユニットはレンズ、フィルター、シャッター、光センサーで構成されています。光センサーは新開発の高感度CCDで、合計約8億7000万画素を有します。 CCDは真空容器に封入され-100℃に冷却されます。 第一レンズの直径は約82cmで、レンズ筒の長さは165cmあります。 ピント合わせなどの位置調整は特別に開発された6本の精密機械式ジャッキで行います。

HSCは2013年にファーストライトを迎え、2014年から共同利用観測を開始しました。 広い視野と高感度の撮像性能を活かし、重力レンズ効果を用いたダークマター分布の直接探査など、様々な研究分野の観測が進められています。


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