0. イントロ 1. 準備 2. MDPたちあげ 3. マスクデザイン 4. MDPイメージの保存 5. 結果ファイルの提出 6. 謝辞 |
一般の画像をMOIRCSプレイメージに貼り付けての使用(IRAF geomap等: fitgeo=general, fitのorderは3次以上にする事)は推奨いたします。導入星を選択する際に、MOIRCS画像上でsaturationを起こしていない(K>14とか)天体を選ぶよう、ご注意ください。
MDPプログラムへの入力ファイルを作成します。このファイルには、 ターゲットの位置やスリットの形状などの情報が含まれます。 このファイルは、MDPプログラム上で直接、インタラクティブにスリットをデザインすることも可能です。ただ、稀に不正確なセンタリングで位置が正しくない値になる事があるため、ある程度作業に先立ってマニュアルで作成し、プログラム上で追加修正される事をお勧めします。
Obj1-X[ピクセル] Obj1-Y[ピクセル] Length1[ピクセル] Width1[ピクセル] 角度1[degree] 1 B, コメント
Obj2-X[ピクセル] Obj2-Y[ピクセル] Length2[ピクセル] Width2[ピクセル] 角度2[degree] 1 B, コメント
Obj3-X[ピクセル] Obj3-Y[ピクセル] Length3[ピクセル] Width3[ピクセル] 角度3[degree] 1 B, コメント
.
.
.
Star1-X[ピクセル] Star1-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 0 C, Alignment Hole
Star2-X[ピクセル] Star2-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 0 C, Alignment Hole
Star3-X[ピクセル] Star3-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 0 C, Alignment Hole
.
.
.

間違いを防ぐため、傾いたスリットを入れることを考える場合、よくMOIRCSサポート担当者と議論しながら 作業を進めてください。
クリックすると拡大できます。
2007-07-04のバージョンから、デフォルトのピクセルスケールが0.1170になりましたので、設定はQMCSパッケージで処理したプレ撮像データを使用する場合は、必要なくなりました。もし設定をする必要が生じた場合、"Option" → "Pixel Scale"を選択し、正しい値を忘れずに入れてください。
2007年7月4日バージョン以前のwmdp_moircsをお使いの場合は、まずピクセルスケールを設定します。プルダウンメニューから、"WCS" → "SET FOV CENTER"を選び、窓の一番下のボックス("arcsec/pix")に0.1170を入れます。wmdp_moircsはヘッダのWCS情報からピクセルスケールを計算するため、近い値が既に入っている場合もありますが、必ず正確に0.1170を入力してください。
次にマスクの中心座標を決めます。デフォルトでは実際に得られたデータを参考にして、プレイメージ中心から少しずらした値(1084, 1786)が入っています。マスク内でスリットの位置に合わせて視野をシフトさせたい時はマニュアルで設定します (スリットが検出器からはみ出しそうな時やスリットの数を視野内に効率よく配置したい時など)。ただし過度なマスクの中心座標の変更はあまりお勧めしません。ユーザーの責任で行ってください。
視野中心を変更する場合、実際の観測でのマスク導入時のポインティング座標(RA/DEC)が、 プレイメージ取得時と変わりますので、結果をMOIRCSサポート担当者に送る際、必ず新しいRA/DECを添付してください。
注意: MOIRCS画像のfitsヘッダのWorld Coordinate System(WCS)情報は正確ではありません。使用に際しては必ずユーザー側で設定してください。ケース 1
ケース 2
導入星の分布 [ 悪い例 ]![]() 星の分布が偏っている、数が少ない。 |
導入星の分布 [ 良い例 ]![]() 星が視野にまんべくなく分布している。 |
図: 分光天体、導入星はチップ間の境界(図の実線)の2~3 arcsec近くまでは選ぶことができますが、分光したスペクトルはそのさらに約270ピクセルまでのデータ(各チップの端を示す破線)を取得する事ができます。例えば、チャンネル1上で切ったスリットのスペクトルがwmdp上で赤い破線を超えて上にまで伸びていた場合、赤い破線より上側のスペクトル部分は写す事ができません。チャンネル2も同様に、青い破線より下に伸びているスペクトルは、途中で切れてしまいます。
ケース 1
ケース 2
ケース1
ケース2
出力するデータファイルは2種類あります。
1つは、 *.mdp ファイルで、インプットにも使用したものです。 導入用天体等の追加情報や、パラメータの変更が反映されます。 稀に突然プログラムが止まるケースが報告されているため、このファイルは デザイン中も頻繁に保存してください。
もう1つは、 *.sbr ファイルです。これはスリットカットの工程で使用するものです。 マスクのデザインが全て終わったら、このファイルを保存してください。
プルダウンメニューから [ File ] - [ Save MDP ] を選びます。 ファイル名 (*.mdp)を入力し, OK ボタンをクリックします。
削除したスリットの情報を保存するかどうか聞かれます。 どちらでも構いませんが、保存した場合は、コメント欄の最後に "Deleted" と表示され、 後でマスクデザインの確認をする際に便利です。
*.mdp ファイルの例
|
注意
*.sbr ファイルを生成(保存)する際、MDPプログラムではスリットの位置が視野から 外れていないかどうかをチェックします。視野から外れていたり、異常なスリットがあると ポップアップウィンドウで警告メッセージが表示されます。なおこの項目には若干のバグが ある事が知られています。もし警告がでた場合はデザインをもう一度見直し、OKそうであれば 警告は無視してください。視野から大きく外れたスリットはマスクカット用のホルダを傷めますので、確実にスリットが視野の中(2.1章の図参照)に入る事を心がけてください。
なお、視野の中に入っているにも関わらず.sbrファイル生成の際に視野から視野外である事への警告が出る事があります。バグですので無視して頂いて結構です。