コラム:主焦点カメラ
主焦点カメラは一言で言うと、非常に暗い天体を観察するための超巨大デジカメです。ご存知のとおり、すばる望遠鏡は、世界の8メートル級の中で最も広い視野を一度に撮影できる主焦点を持ちます。その主焦点を生かさずにすばるの特長を出すことはできない、というのが主焦点カメラを作った最大の理由です。主焦点カメラを用いれば、夜空の広い領域を、非常に暗い天体まで、一度に撮影することができます。
しかし、主焦点は非常に広い視野を持つという特徴がある反面、望遠鏡や観測装置に要求される制度が非常に高く、製作は容易ではありません。このような難事業に挑戦したのは、世界中ですばるだけだったのです。道は険しかったのですが、その甲斐あって、主焦点カメラは世界の中でも非常にユニークな装置として活躍していて、すばるの特長の一つとなっているのです。
観測装置の故障はどの世界にもつきもので、観測中に故障が起きないように、日頃メンテナンスに努めています。しかしトラブルは起きるもの。いったん観測中に故障が起きると主焦点カメラを修理するのは非常にたいへんなことです。主焦点は望遠鏡の筒先にあるため、修理をするためにはクレーンのようなものに乗って、10メートルくらいの高さまで登って行かなければなりません。しかも手探りの作業も多く、とても神経を使います。
(主焦点カメラ
サポートアストロノマー小宮山裕さんとの2002年末のインタビューより)
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