コラム:CIAO
CIAOは、補償光学とすばるの大口径を使って得られる最高の解像度を利用する恒星コロナグラフです。もともとコロナグラフは、太陽のコロナ(光冠)を観るために、太陽の光球からの光を抑えるように作られた装置ですが、CIAOは原始惑星系円盤など、太陽以外の星の周りにある暗い淡い天体を見るための装置です。CIAOの開発は、コロナグラフや補償光学という技術を用いる点でも、口径8メートルの望遠鏡に搭載するという点でも、新しいことだらけでした。
CIAOを使って我々が発見しようとしているものは、中心の明るい星よりも3、4桁以上暗く明るい天体です。地上からの観測では、大気の揺らぎのために星の像は広がってしまい、明るい中心星の光を遮ることは容易ではありません。CIAOの性能を発揮するためには、優れた気象条件が必要となるのです。これから天候に合わせて観測プログラムを変えるという観測体制を取り入れることができれば、CIAOによる成果がどんどん出てくるようになると思います。
理論的に予想されている若い星の進化過程を、直接観測することによって明らかにしていこうという計画が、2002年10月から観測所として取り組む大プロジェクトの一つとして取り上げられました。2、3の間に成果が出ることを期待しています。
(CIAO
サポートアストロノマー村田幸史さんとの2002年末のインタビューより)
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